ABOUT研究所概要

研究所概要 ABOUT

東京都指定有形文化財「百段階段」内「漁樵の間」 木彫彩色
ホテル雅叙園東京蔵

ご挨拶GREETING

  •  当研究所は1972年から、全国の国公立や私立の美術館、博物館、資料館、また各種財団や個人所蔵の作品の修復をてがけてまいりました。現在では油彩画、水彩画、版画、デッサン、さらにこれらのカテゴリーに含まれない作品など、修復の対象も多岐にわたります。

     美術作品は、作品自体の構造的問題や保管される条件によっては、さまざまな形で損傷を受けてしまいます。例えば油彩画は油絵具で描かれた絵画を指しますが、絵具層の下には地塗り層があり、その下には支持体であるカンバスなどがあります。それら全体が接合し支え合うことで一つの作品として成立しています。
    これらを重層構造といいますが、それぞれの部分は環境的要因や経年劣化などによって、複合的に作用しあい損傷をもたらします。

     修復とは、こうした作品に対して、損傷の進行をできるだけ現状に留め、損傷部位が鑑賞の妨げにならない程度にまで処置する作業です。

     作品を修復する際にまず大切なことは、修復前に十分な調査を行うことです。
    美術作品はそれぞれが唯一無二の存在であるため、個々の作品が異なった物質的特徴を持っています。事前調査では、作品の材料や構造の特徴を把握し、損傷状態を記録する作業を行うとともに、必要に応じて、科学調査も同時に進めます。

     そうした数々の調査結果をベースとして、修復の方法を検討します。調査で得られた情報の蓄積は、今後の修復や作品研究において活用することも可能となります。

     現在はいわゆる現代美術と呼ばれるような、様々な材料を使用した自由な表現による作品も数多く制作されています。

     このような作品に対しても変わらないスタンスで、所蔵者や研究者の方々の様々な意見を取り入れながら、貴重な美術作品を守り伝えるものの一人として、修復に臨んでいきたいと考えています。

代表取締役所長渡邉 郁夫

会社概要COMPANY OVERVIEW

社名
有限会社 修復研究所21
代表者名
代表取締役 渡邉 郁夫
設立
2001年 9月
所在地
〒171-0021 東京都豊島区西池袋4-8-20 東急産業ビル3F
電話番号
03-3986-5091
FAX
03-3983-2377
建物
鉄筋コンクリート造り(274.64㎡)
管理
綜合警備保障株式会社に委託
目的
美術品の修復及び技法材料の研究
業務内容
・美術作品の修復
・美術作品の状態調査と光学的調査及び診断の記録作成
・美術作品の損傷原因の解明及び修復技術の研究
・技法、材料の分析及び研究
・美術作品の保存及び技法、材料に関する相談、助言
・修復研究所報告の発行
・展覧会等の作品及び環境のコンディションチェック
取引銀行
三井住友銀行 目白支店

沿革COMPANY HISTORY

1969年 4月
学校法人高澤学園すいどーばた美術学院(東京・目白)プロフェッショナルコース造形科内に材料研究室を設置する。
1972年 12月
創形美術学校(すいどーばた美術学院プロフェッショナルコースが独立)として、東京国立市に新設と同時に、修復研究室と改称する。
1979年 7月
創形美術学校修復研究所と改称し、調査設備を充実させるために現在地に移転する。
2001年 9月
学校法人高澤学園から独立し、有限会社 修復研究所21を設立する。

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